男子 優勝 東金ドリーム 女子 優勝 片貝サンウエーブ
昭和60年までは、山武地区では子供たちが一生懸命練習しても、学校対抗の大会がひとつと、子ども会の大会がひとつしかなく、力を発揮する場が少なく、非常に可愛そうな状態であった。
そこで何とかもうひとつ大会を増やしてあげようということで、今、豊海のコーチをなさっているSさんにご協力をいただいてこの新人戦を実施することになった。その後長い間千葉日報の後援をいただき、最初の数年間は紙面にも驚くほど大きく取り上げていただいた。また、当時は審判ができる方も多くなかったので、中学校そして特に沢山の高校の先生方が来て下さって運営にご協力をいただき、他に例を見ない特別な大会になった。
以上のことから、私にとっては数ある大会の中でも一番思い入れの大きい大会でもあるし、これがやってくると春が来たんだという喜びを感じる大会でもある。
男子
優勝東金ドリーム
このチームは、平成4年に学校が土曜日月に1回休みになったのでその受け皿になるようにと私が結成した。当時は山武に男子チームはなく、東金市全体に呼び掛けて作ったチームである。今回のチームの部員の中には初代の教え子の子供もおり、また、昔女子のチームを指導していた時の県でも活躍した女の子の子供もいて、私から見ると孫の時代となっている。昨年は4校以上の子供がいて、県で認められなくて辛い思いをしたようだが、もともと社会体育は、自分の好きなチームを選んで練習して良いと私は考えている。どこかに勝ちにこだわって、遠くから有望選手を引きぬくようなチームがいるから窮屈なルールを作るはめになっているのであって、東金ドリームは創設のコンセプトがそうなっているのだから、保護者も選手もコーチも胸を張って活動してほしい。
今回の優勝は創部20年を飾るダントツの見事な優勝だった。何よりもSコーチのもとでしっかりとした技術が磨かれており、ディフェンスに隙がない。1回戦は出来が今一だったが、決勝は見事なプレーを随所に見せてくれた。4番は、守りもシュートも、パスもすばらしく、決勝の第1Qは独壇場であった。9番のミドルシュート、5番のランニングシュート、6番のディフェンス、8番、11番の小さい子の懸命なプレーなど印象に残った。
芝山
今の中学1年生の時代は、私がアメリカに行っていたのでプレーは見ていないが、東金ドリームと優勝を争っていたと聞いたが、残念ながらこの一年間は成績を残せなかった。そんな中で今回決勝に進んできたのはうれしかった。バックコート、バイオレーションのマイボールのリスタートが速く、ドリブルからのパスもよくできていた。Sコーチもメンバーさえ揃えば、必ずチームを作ってくるし、何といってもSコーチ夫人も長い間子供たちの面倒をみて下さっているのが、大変うれしい。
女子
優勝 片貝サンウエーブ
前コーチのTさんが去ったのでしばらく優勝はないものと私は考えていたが、予想を見事に覆しての優勝。改めて両Mコーチの手腕を再確認した。とはいっても、今回のレベルで県の上位は望むべくもないので、さらにがんばってほしい。
初日から苦戦続きであったが、だんだんと自分たちの力を確信していき、決勝は大きな差をつけて快勝した。
4番が左サイドに位置し、ボールを運んできた5番とクロスしてアウトサイドのスクリーンを構成し、4番が中央へ入ってのジャンプシュートがことごとく決まり、相手が止められないので何度もしつこく同じ場所を攻めたのが功を奏した。大きくないが6番のポストプレーも繋ぎの役割を果たしていて良かった。
確実なフリースロー、粘り強いディフェンス、スクリーンアウトの技術や、必ずシュートで終わったり、リードすると時間を使いながら攻めるなど、戦術面でも見るものがあった。私が片貝クラブを作ってから実に9回目の優勝となった。
松尾
今年はメンバーが厳しく上位は覗えないと思ったが、さすがにFコーチは作ってくるなと感心した。準決勝山武西には終盤2ゴール差を追いついて、延長戦に入ると相手のミスパスに乗じて突き放した。良く似た4番、5番は小さいがスピードがあり、その試合でも決勝のランニングシュートを決めて勝利を収めた。
決勝はさすがに力尽きたという感じだが、相手4番のスクリーンからのジャンプシュートをスイッチかピンチプレーで何とか止めてほしかった。6番、7番のミドルシュート、8番のポストプレーなどもよかった。
東金東
5年生が3人で苦しいチーム編成だが、Yコーチ、Mコーチの指導で小さい子も確実なプレーをしている。片貝戦では、長身4番が外に出てしまっていたので、攻めきれず、惜しくも接戦を落としてしまった。6番、7番が外から4番、5番を中で使いこなせるようになるとチーム力は倍増する。
3位決定戦は消化試合のような感が否めなかったが、それでも終盤逆転したことで、子どもたちには自信になったことと思う。
山武西
名コーチTさんが本格的にチームを見だしてから1年くらいであろうか。そろそろ檜舞台にこのチーム上がってくる潮時となった。とはいっても移籍がらみでチームが整うのは6月なのでその時を期待してしまう。
長身4番の決定力は非常に魅力的なので、新たに加わる選手たちが、うまくからみ始めると止められなくなってしまう。
来年度はどうもレベルが今一なので、県で通用するチームになってくれることを切望する。
同コーチによれば、ジャンプシュートが良かった6番、3年生の13番が収穫だったとのこと。
その他私の教えた可愛い子が活躍した増穂、ファウルで自滅した感があったが力のある福岡ときがね、昨年小さい子で苦労した正気、4年生8番の逸材がいる九十九里も今後が楽しみである。
全体を見て気がついたこと。
・相手に寄られた時のバックターンができていない。
・ショルダーパスの練習が必要。
・ワンハンドキャッチを身につけさせたい
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