JEFカップ予選山武大会
男子優勝 大網ロケッツ 女子優勝 福岡鴇嶺
この大会は市原JEFカップ予選として、過去香取・山武で一枠であったため合同で行っていたが、2年前から山武だけで一枠が得られたので、今回が3回目となる。また、今回からは女子は上位3チームに出場権が与えられたので、県大会出場の機会が増えた。
ただそのため女子の決勝は、出場権を獲得したチーム同士の試合となったので大味なゲームとなったのは否めない。男子の決勝も辛口に言えばしまりのない、気の抜けたビールのようなゲームになったのは残念だった。
女子は二日目に東金のチーム、正気・東金東・スピリッツ・福岡鴇嶺の4チームが残ったのはすばらしいことだと思った。ちなみに2年前は東金東が優勝し、古くは城西・ミラクル・もっと古くは豊成が強い時代があった。
男子優勝 大網ロケッツ
6年生が多くしかも長身選手もいてメンバーに一番恵まれているが、いまいち力を発揮できない試合が続いていたので、春の大網白里市の大会のときにアパッチに勝てると励ましたが、今回試合内容はともかくとして優勝を果たした。5年ほど前にはK君というエースを擁して優勝していたが久しぶりの優勝となった。
準決勝では、大差をつけた芝山に後半追い詰められ、決勝ではアパッチにこれまた差をつけたにもかかわらずまずい試合運びで危うい試合となるなど決して喜べない内容のゲームだった。
⑩は長身だが柔らかいシュートで、次々とゴールを決め、守りでも相手ガードプレーヤーのパスを空中ではたきチャンスをたびたび作った。⑨はもっと長身で期待の選手だが、パスミスが多くピンチを招くことも多かったが、シュートブロックで逆にピンチを防ぐプレーもあった。第2Qは小さいプレーヤーが⑨の攻め上がりを待てずに点差を詰められたが、⑨を中心に攻めればもう少し安定した試合運びができた。
④のゲームメイク、⑤のランニングシュートが良い。
第2位 九十九里アパッチ
チームを結成してまだ日が浅いが、女子と一緒に練習することで力をつけ新人戦では見事に優勝を飾ったが、今回はロケッツの高さと立ち上がりの失敗から苦杯を喫した。
優勝したことで自信をつけたのかドリブルが力強くなり一段とプレーがよくなった。
⑨Mジュニアは小柄だが、ドリブルから速いワンハンドパスを繰り出すなど光っている。今回は相手長身選手にたびたびカットされたが、また次回は克服するものと思う。⑤の長身選手は、将来楽しみな選手でターンもうまくシュートも柔らかい。⑧の5年生もプレーが鋭く、⑨とのパス交換からのプレーは見るべきものがあった。決勝は⑦が攻守に活躍した。⑩⑪⑮⑰はディフェンスを頑張っていた。5年生以下の選手が多いので来年にかけての活躍が楽しみである。
3位芝山
準決勝の優勝したロケッツ戦は、大差をつけられながらもディフェンスで頑張り速い攻めにつなげ、逆転すると思われたが最後に息切れし、残念な敗戦となった。④Oジュニアは攻守に大活躍した。新人戦までは④のワンマンチームであったが、全員が驚くほどの力をつけて、その中でも⑤⑥⑦の技術向上は見事で、すばらしいプレーを展開した。
3位東金ドリーム
この大会2年連続優勝し、今回も期待されたが、残念ながら及ばなかった。
④のドリブルやシュートなどは一級品で、⑤もなかなか良い。⑨は私の教え子の子どもで期待しているが、気が優しくて力を発揮できていない。バスケットでは激しさが必要だと割り切ってプレーすると良い。
優勝したロケッツには、練習試合で大差をつけて勝っている様なので、今回も準決勝を抜ければ優勝の可能性があったと言える。
女子優勝福岡鴇嶺
新人戦で見事に優勝し、連続優勝が期待されていた。レギュラーの⑥を怪我で欠く苦しい大会となったが、長身④のポストプレーを徹底して生かす作戦が功を奏し、連続優勝を果たした。準決勝の豊海戦は前半リードされたが、⑤が突然本調子となり、逆転に成功。決勝も前半山武にリードを許したが逆転勝ちを収めた。④は厳しいマークにあったが、鋭い動きでマークをはずし、得点を重ねた。⑦⑧も技術は高く、優勝に貢献した。
コーチのI氏は口調も柔らかく、選手を励ましながら良さを引き出す指導がすばらしい。
2位山武HMオーキッズ
名コーチT氏の指導でチーム力が向上している。今回は新たに選手が一人加入したことでさらに強くなっていくだろうと推測される。
決勝では速い段階で主力の⑤⑥が4ファウルとなり相手エースのポストプレーを防ぐことができなかったため残念な敗戦となった。
④はチームが窮地に陥った時に力を発揮して、準決勝の正気戦でも決勝でも攻守に大活躍し、キャプテンらしい働きをした。コーチからは怒られていた場面もあったが、さらに上のレベルを目指す期待感の表れだと思って頑張ってほしい。⑤のシュート力やスピードも良い。また、5年生の⑥の技術も県の上位レベルである。それ以外では⑦⑪も良かった。
3位正気ドリーム
大きな選手がいない中で、懸命に全員がディフェンスをがんばる姿はミニバスケットの良いお手本になる。3位に入ったことで、県大会への出場を決めた。この大会は、準々決勝の増穂戦でも、3位決定戦の豊海戦でも大きな差をつけた展開で最後に追い込まれるなどやや粘り強さに欠けるところが見られた。⑤の5年生のプレーはさらに向上。⑧のミドルシュートの精度もすばらしい。⑥の選手は相手がシュートブロックに来たとき空中で止まってかわしてシュートを決めるなど技術が高い。⑨⑩の選手も頑張った。
3位豊海マリナーズ
新人戦では優勝候補に挙げられながらまさかの準々決勝敗退となったが、今回はベスト4に入ってきた。優勝した福岡戦も前半リードする戦いを見せたが、惜しくも逆転負けを喫し、県大会出場をかけた3位決定戦でも大差をつけられた後半によくがんばり相手を追い詰めたが逃げ切られてしまった。
相手ボールになってからの寄せが鋭く、速攻を許さない。また、目立たないがボールを良く見てディフェンスをしているので、スティールの形でボールをよくとっている。
⑤のポストプレーを中心に、④⑥の3人で攻撃を組み立てている。⑥は私の好きなプレーヤーで、ドリブル、シュートもうまく、スピード豊かで将来が楽しみである。もっともっと上手になってほしい。④のゲームメイク、ミドルシュートも良い。
市原JEHカップ予選に出場する女子3チーム、男子1チームの健闘を祈りたい。
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