第30回 新人戦
男子 優勝 九十九里アパッチ 女子優勝 東金東MBC
この新人戦は、30年前当時大会が少なく、子どもたちが練習した成果を発表できる機会がなかったため私が創った大会であるが、今年で30回の記念大会を迎えた。
発足当時、実際の運営については、山武郡市バスケットボール協会の幹部で現在豊海のコーチをしている篠崎勝造氏の尽力をいただいた。審判ができる人材もなかったため、中学校・高等学校のバスケット部顧問の先生方に審判を依頼し、恐れ多いが、現在拓大紅陵のコーチをなさっている鈴木義孝先生にも笛を吹いていただいた。また、千葉日報社の多大な後援を得て、大会の予想や結果をスポーツ欄の一面に載せていただくなど、各方面のかいご支援・ご協力の下スタートした。
20回大会の際には、記念誌を発行し祝賀式典を開催したが、残念ながら今回はそのような企画がなかった。この10年を振り返ると、山武は千葉県大会・関東大会においてすばらしい成績を残している。現在の高校1・2年生の時代には片貝が千葉県大会3位、翌年には関東大会優勝、そしてその翌年、現在の中学3年生の時には、関東大会で大網ビッグネッツ・松尾MBCがA、Bブロック共に優勝という金字塔をうちたてた。これは今後も実現が大変難しいと思われる快挙である。そしてその年度の1月の県大会では大網ビッグネッツが決勝で敗れたものの準優勝を果たした。バスケットの強豪校に進学した選手を考えても、市立船橋で活躍した男子の斉藤君、現在高校2年で千葉経済で活躍する行木さん、1年生で昭和学院のレギュラーをつかんでいる山本さんなどが浮かんでくる。しかし、人の記憶はすぐに薄れていくものであるので、そのチームや選手の活躍ぶり、コーチの苦心談などぜひ記念誌として残してもらい長く目標にしていきたいものと考える。私個人としても、関東大会で山武のチームがすばらしい活躍をした2年間はアメリカに滞在していたのでなおさら知りたいと思う。発行には大きなエネルギーが必要で大変なことは、前回関わった者としてよく理解できるが、ミニ連挙げての取り組みをお勧めしたい。
男子優勝 九十九里アパッチ
6年生の長身選手が抜けたが、5年生以下の経験のある選手が残り、3人の選手が体も大きくなり圧勝した。
④⑤のパスエンドランは分かっていても止められずシュートも正確である。⑨の力強いリバウンドもすばらしい。⑨は決勝で第1Qに5ファウルで退場になりコーチに怒られていたが、それは何とか相手の攻撃を止めようとする意欲の表れであるので悲観しないでいいと思う。どんな時にファウルを取られるのかをこの時期に体得したことは今後の糧なっていくはずである。
チームとしては、ボールを取った後全力で走り、ファーストブレイクにつなげていくが、④⑤の長身選手が走るので威力がある。またMジュニアの⑥もよく走り、ランニングシュートを決めたり、パスを供給している。⑦のミドルもよく決まる。
準優勝 芝山ビクトリーズ
一生懸命走り、ボールを取ってからのドリブルが速い。長身選手がいないことが苦しいが、守りも懸命で忠実である。
④のランニングシュート、ドリブルからのパスが良い。⑥は準決勝の瑞穂戦は、ミドルがよく決まっていた。決勝の九十九里戦は、第1Q、④のドリブルで相手⑨の5ファウルを誘い、勝つチャンスもあると思われたが、第2Q無得点に終わり終戦となった。⑥はシュートが不発で、プレーがことごとく裏目に出て空回りとなったが、波に乗れば十分な活躍ができる選手なのでがんばってほしい。⑦のランニングシュート、⑤のジャンプシュート⑪のディフェンスも良い。
3位 東金ドリーム
メンバー構成がいかにも苦しい。第1Qの小さい選手は攻守同じ場所で攻めも守りも3人でやることになってしまう。④⑤⑥は長身で今後に期待が持てる。⑤のランニングシュートが良い。⑧のFジュニアがデビュー。⑦⑨は小さいがディフェンスが良かった。チーム全体で選手の募集をして、強い東金ドリームを復活させてほしい。
3位 みずほシューティングスター
創部間もないチームだが、初のベスト4で新鮮味があった。試合を重ねるたびにプレーが速く、力強さが増していった。⑦の長身選手が中心で攻守に活躍、④のゲームメイクも良い、終盤からは⑥の長身選手もパワーが出てきた。⑤のランニングシュートも良い。さらに上位を目指すには、練習の質を上げることだが、ひとつのドリブルシュートでも、最高のスピードで、強くボールをついて、目を目標に据え、正確に板をねらって撃つなどしていけば徐々に差がつまってくる。
女子 優勝 東金東MBC
美杉カップに続いての連続優勝となった。
④が攻守の中心で視野が広く、ミドルも正確である。隙をついてのカットインも上手なので相手が寄ると逆サイドのゴール下にパスが出るので防ぐことが難しい。ポジショニングも良いので相手ボールになってもすぐに守備に切り替えることができる。決勝の山武戦では相手エースの④を⑦⑤の長身選手と④ではさみながら何とか防いでいた。⑤のゴール下も強くて良い。⑦は美杉カップからさらに自信を深めて相手にとって脅威となっている。
決勝では、一時同点に追いつかれたが、終盤突き放し勝利に結びつけた。⑥⑧のミドル、⑨のランニングシュート、⑩のジャンプシュートも良い。
チームは女性も含めコーチ陣が穏やかで雰囲気もよく、選手たちの笑顔もさわやかである。
準優勝 山武HMオーキッズ
決勝に進んできたが、まだ④を除いた選手が育っていない。④は関東予選の千葉県大会ベスト4の原動力にもなっている選手でそのランニングシュートはどのチームも止めることが難しい。ジャンプシュートも正確であるが、はずすとリバウンドする選手がいないのでたちまちピンチになってしまう。決勝では終盤タイムの後プレスにいく予定だったと思われるが、ミスもあり試合展開がそうさせてくれなかった。
良くなった点としては時折プレスをしかけていたが、それはかなり威力があり、試合展開を変えられるようになっている。⑧⑨の長身選手はじめ、何人か新加入の子どもたちがどのくらい伸びてくるのかが楽しみである。⑩⑬の小柄な選手の頑張り、⑤⑥⑦にも期待したい。
第3位 正気ドリーム
前回美杉カップでは、増穂戦5ファウルで伏兵に14点取られベスト4に進めなかったが、同じ相手に対し見事に雪辱を果たした。④は4年生から中心選手であったが、順調に伸びてドリブル、シュート、パス、守りに磨きがかかっている。今回目を引いたのは⑤で、これまではミドルがよく入るという印象の選手だったが体も大きくなりプレーも迫力を増している。④のボール運びが苦戦しているときは中継に入り、自らシュートに行ったり、パスをさばける。⑥の長身選手がもう少し力をつけると脅威になってくる。⑧のランニングシュートも良い。準決勝東金東戦は、相手④にミドルを次々に決められてしまったが、守備はプレスもできるだけに、早目のしかけも必要だった。
4位 みずほBCフレンズ
二日目に、しかもベスト4に瑞穂が来たのは何年ぶりであろうか。ベスト4に九十九里地区がいない中で実に新鮮だった。チームは隠れスーパー5年生⑦が中心だが、これまで上位に上がってきていなかったのでその存在が知られていなかった。すばらしいシュート能力を持っているが、それ以上に常に考えたポジションを取っているので、常にチームメイトは、彼女を見ながら時には決定機で、時にはパスを中継してもらってゲームを組み立てている。準決勝山武戦では長身の⑧がリバウンド、スクリーンアウト、シュートで相手を苦しめていたが、なぜか第3Qには出場しなかった。もし出ていれば勝ちも見えてきたのではないかと思われるが、次に期待したい。④⑥⑦⑩など小さいプレーヤーも良い。
男子の九十九里・芝山、女子の東金東・山武・正気の各チームは、3月に行われる山武・長生・夷隅の交流大会に推薦される。今後スポーツ少年団の試合等もあるが、6月のジェフカップ予選に向けて練習をがんばってほしい。
男子 優勝 九十九里アパッチ 女子優勝 東金東MBC
この新人戦は、30年前当時大会が少なく、子どもたちが練習した成果を発表できる機会がなかったため私が創った大会であるが、今年で30回の記念大会を迎えた。
発足当時、実際の運営については、山武郡市バスケットボール協会の幹部で現在豊海のコーチをしている篠崎勝造氏の尽力をいただいた。審判ができる人材もなかったため、中学校・高等学校のバスケット部顧問の先生方に審判を依頼し、恐れ多いが、現在拓大紅陵のコーチをなさっている鈴木義孝先生にも笛を吹いていただいた。また、千葉日報社の多大な後援を得て、大会の予想や結果をスポーツ欄の一面に載せていただくなど、各方面のかいご支援・ご協力の下スタートした。
20回大会の際には、記念誌を発行し祝賀式典を開催したが、残念ながら今回はそのような企画がなかった。この10年を振り返ると、山武は千葉県大会・関東大会においてすばらしい成績を残している。現在の高校1・2年生の時代には片貝が千葉県大会3位、翌年には関東大会優勝、そしてその翌年、現在の中学3年生の時には、関東大会で大網ビッグネッツ・松尾MBCがA、Bブロック共に優勝という金字塔をうちたてた。これは今後も実現が大変難しいと思われる快挙である。そしてその年度の1月の県大会では大網ビッグネッツが決勝で敗れたものの準優勝を果たした。バスケットの強豪校に進学した選手を考えても、市立船橋で活躍した男子の斉藤君、現在高校2年で千葉経済で活躍する行木さん、1年生で昭和学院のレギュラーをつかんでいる山本さんなどが浮かんでくる。しかし、人の記憶はすぐに薄れていくものであるので、そのチームや選手の活躍ぶり、コーチの苦心談などぜひ記念誌として残してもらい長く目標にしていきたいものと考える。私個人としても、関東大会で山武のチームがすばらしい活躍をした2年間はアメリカに滞在していたのでなおさら知りたいと思う。発行には大きなエネルギーが必要で大変なことは、前回関わった者としてよく理解できるが、ミニ連挙げての取り組みをお勧めしたい。
男子優勝 九十九里アパッチ
6年生の長身選手が抜けたが、5年生以下の経験のある選手が残り、3人の選手が体も大きくなり圧勝した。
④⑤のパスエンドランは分かっていても止められずシュートも正確である。⑨の力強いリバウンドもすばらしい。⑨は決勝で第1Qに5ファウルで退場になりコーチに怒られていたが、それは何とか相手の攻撃を止めようとする意欲の表れであるので悲観しないでいいと思う。どんな時にファウルを取られるのかをこの時期に体得したことは今後の糧なっていくはずである。
チームとしては、ボールを取った後全力で走り、ファーストブレイクにつなげていくが、④⑤の長身選手が走るので威力がある。またMジュニアの⑥もよく走り、ランニングシュートを決めたり、パスを供給している。⑦のミドルもよく決まる。
準優勝 芝山ビクトリーズ
一生懸命走り、ボールを取ってからのドリブルが速い。長身選手がいないことが苦しいが、守りも懸命で忠実である。
④のランニングシュート、ドリブルからのパスが良い。⑥は準決勝の瑞穂戦は、ミドルがよく決まっていた。決勝の九十九里戦は、第1Q、④のドリブルで相手⑨の5ファウルを誘い、勝つチャンスもあると思われたが、第2Q無得点に終わり終戦となった。⑥はシュートが不発で、プレーがことごとく裏目に出て空回りとなったが、波に乗れば十分な活躍ができる選手なのでがんばってほしい。⑦のランニングシュート、⑤のジャンプシュート⑪のディフェンスも良い。
3位 東金ドリーム
メンバー構成がいかにも苦しい。第1Qの小さい選手は攻守同じ場所で攻めも守りも3人でやることになってしまう。④⑤⑥は長身で今後に期待が持てる。⑤のランニングシュートが良い。⑧のFジュニアがデビュー。⑦⑨は小さいがディフェンスが良かった。チーム全体で選手の募集をして、強い東金ドリームを復活させてほしい。
3位 みずほシューティングスター
創部間もないチームだが、初のベスト4で新鮮味があった。試合を重ねるたびにプレーが速く、力強さが増していった。⑦の長身選手が中心で攻守に活躍、④のゲームメイクも良い、終盤からは⑥の長身選手もパワーが出てきた。⑤のランニングシュートも良い。さらに上位を目指すには、練習の質を上げることだが、ひとつのドリブルシュートでも、最高のスピードで、強くボールをついて、目を目標に据え、正確に板をねらって撃つなどしていけば徐々に差がつまってくる。
女子 優勝 東金東MBC
美杉カップに続いての連続優勝となった。
④が攻守の中心で視野が広く、ミドルも正確である。隙をついてのカットインも上手なので相手が寄ると逆サイドのゴール下にパスが出るので防ぐことが難しい。ポジショニングも良いので相手ボールになってもすぐに守備に切り替えることができる。決勝の山武戦では相手エースの④を⑦⑤の長身選手と④ではさみながら何とか防いでいた。⑤のゴール下も強くて良い。⑦は美杉カップからさらに自信を深めて相手にとって脅威となっている。
決勝では、一時同点に追いつかれたが、終盤突き放し勝利に結びつけた。⑥⑧のミドル、⑨のランニングシュート、⑩のジャンプシュートも良い。
チームは女性も含めコーチ陣が穏やかで雰囲気もよく、選手たちの笑顔もさわやかである。
準優勝 山武HMオーキッズ
決勝に進んできたが、まだ④を除いた選手が育っていない。④は関東予選の千葉県大会ベスト4の原動力にもなっている選手でそのランニングシュートはどのチームも止めることが難しい。ジャンプシュートも正確であるが、はずすとリバウンドする選手がいないのでたちまちピンチになってしまう。決勝では終盤タイムの後プレスにいく予定だったと思われるが、ミスもあり試合展開がそうさせてくれなかった。
良くなった点としては時折プレスをしかけていたが、それはかなり威力があり、試合展開を変えられるようになっている。⑧⑨の長身選手はじめ、何人か新加入の子どもたちがどのくらい伸びてくるのかが楽しみである。⑩⑬の小柄な選手の頑張り、⑤⑥⑦にも期待したい。
第3位 正気ドリーム
前回美杉カップでは、増穂戦5ファウルで伏兵に14点取られベスト4に進めなかったが、同じ相手に対し見事に雪辱を果たした。④は4年生から中心選手であったが、順調に伸びてドリブル、シュート、パス、守りに磨きがかかっている。今回目を引いたのは⑤で、これまではミドルがよく入るという印象の選手だったが体も大きくなりプレーも迫力を増している。④のボール運びが苦戦しているときは中継に入り、自らシュートに行ったり、パスをさばける。⑥の長身選手がもう少し力をつけると脅威になってくる。⑧のランニングシュートも良い。準決勝東金東戦は、相手④にミドルを次々に決められてしまったが、守備はプレスもできるだけに、早目のしかけも必要だった。
4位 みずほBCフレンズ
二日目に、しかもベスト4に瑞穂が来たのは何年ぶりであろうか。ベスト4に九十九里地区がいない中で実に新鮮だった。チームは隠れスーパー5年生⑦が中心だが、これまで上位に上がってきていなかったのでその存在が知られていなかった。すばらしいシュート能力を持っているが、それ以上に常に考えたポジションを取っているので、常にチームメイトは、彼女を見ながら時には決定機で、時にはパスを中継してもらってゲームを組み立てている。準決勝山武戦では長身の⑧がリバウンド、スクリーンアウト、シュートで相手を苦しめていたが、なぜか第3Qには出場しなかった。もし出ていれば勝ちも見えてきたのではないかと思われるが、次に期待したい。④⑥⑦⑩など小さいプレーヤーも良い。
男子の九十九里・芝山、女子の東金東・山武・正気の各チームは、3月に行われる山武・長生・夷隅の交流大会に推薦される。今後スポーツ少年団の試合等もあるが、6月のジェフカップ予選に向けて練習をがんばってほしい。