オータムカップ戦評
女子優勝 山武HMオーキッズ 男子 優勝 東金ドリーム
この大会は山武ミニ連の6年生対象としては今年度最終試合であり、関東大会千葉県予選会に出場するチームを決定する大会を兼ねて行われた。男子は例年通り長生のチームと山武のチームが一緒になって大会に臨み、上位の2チームが県大会に推薦される。女子は山武が3つの枠をもっているので、単独開催となり、上位4チームのリーグ戦により出場チームを決めている。ここ2年を振り返ると女子は、昨年東金東、一昨年は大網ビッグネッツが制し、男子は昨年東金ドリーム、一昨年は芝山ビクトリーズが優勝を果たしている。
女子 優勝 山武HMオーキッズ
昨年度までの山武西改め上記のチーム名になった。実績のあるTコーチが指導しているということで、今年度当初から期待が大きかったが、6月のジェフカップあたりから優勝するのではないかと思われていたが、東金東に破れ期待を裏切り続けてきた。これまではライバルと見られた片貝と戦うこともできなかったが、やっとベスト4に上がってきた。 この日は松尾戦・正気戦と順調に勝ちあがり、2勝同士で片貝と最終戦で戦った。
長身センターの④がこれまでは、外へ出てしまうことや、ミドルシュートがないことが課題だったが、見事に修正され、⑥からポストの④へのパスからの攻撃で得点を重ねた。
第4Q12点リードで迎え快勝と思われた試合だったが、さすが片貝は正確なミドルシュートを次々と決めて残り1分には2点差に詰め寄ってきた。逆転かと思われた試合展開だが、そこでそれまでパスも回らなかった⑭が左からランニングシュートを決めて突き放しうれしい初優勝となった。
2位 片貝サンウエーブ
今年度レベルが低いと言われ続けてきた山武にあって、片貝は、新人戦からトップを守り続けてきたがとうとうトップの座を明け渡すことになった。身長が低い選手が多いがミドルシュートは県のトップレベルと言ってよく⑩⑨は、追い詰められた山武戦でも見事に決めて山武に冷や汗を流させた。④が攻守にわたって活躍する好戦手でジャンプシュートもすばらしく、相手長身選手の上から何本も決めた。ただ、相手長身④にマッチアップさせたため、第1Qで3つのファウルを重ねたため、マークを替えざるを得なくなり苦戦の原因となった。相手センターに対する厳しいマークはトレードマークにもなっていたが、これまでの大会ではファウルを取られていなかったので選手も対応ができなかった。 片貝の良さはルーズボールとスクリーンアウトだが、特に相手のミドルシュートに対する逆サイドゴール下のブロックがよくほとんど取られていないので、それを速攻に繋げ得点を重ねていた。
3位 松尾MBC
2年前の関東大会優勝のメンバーは中学校でもバスケットを続けていて、10月6日に終わった今年の山武郡市中学校新人戦では見事な優勝を飾っている。
しかし今年の松尾は例年に比べると力が劣り、これまで結果を出せなかったが、最後の大会で見事にすばらしい技術を見せてくれた。
山武戦は完敗。④のポストプレーを防げなかった。
片貝戦は、前半32対18とリードされたが、後半伝統の手渡しパスから逆をついたり、⑥のセンターにパスを入れポストプレーから得点を入れ始め活路を開いた。⑤のミドルシュートもすばらしく左右両サイドから決めていた。残り10秒というところで⑥のシュートで逆転したが、勝ったという安心感から棒立ちになり、片貝の⑨のランニングシュートを許し、延長で惜しくも金星を逃した。
しかし、最後の正気戦で勝利を収めたので3位に滑り込み、県大会への出場を決めた。
4位 正気ドリーム
新人戦のころはチームはまだ未完成で、なかなか成績が残せなかったが、Kコーチと教員志望のSコーチできびきびとした子どもらしいすばらしいチームに仕上がってきた。片貝戦は前半27対17と離されたが、後半はプレスディフェンスでがんばり互角の戦いに持ち込んだ。
最終戦の松尾戦で惜しくも6点差で破れ、県大会出場は逃したものの戦いぶりはすばらしいので、ぜひ香取の大会で良い試合をしてきてもらいたい。
長身⑬のポストプレー、④のランニングシュート、⑥のカットイン、⑪のミドルシュートが良かった。
男子 優勝 東金ドリーム
このチームは私が20年前に創ったチームで、9月1日に20周年記念パーティーを開催した。先輩のメンバーの中には、中・高校のバスケット部顧問、あるいは今後小学校の教員になって指導者として帰って来てくれる人など指導した者として大変うれしい。2年連続ゆうしょうとなるが、20周年という節目の年に見事な優勝となった。
本当に少年バスケットのお手本となるような清清しいプレーを見せてくれて感動した。
コーチはSコーチの他に戦術面を担当するIコーチがいてよく指導がいきわたっている。
④が攻守にわたる要でスティールもうまくランニングシュートもミドルシュートも大変巧い。
やや長身の⑤⑦とのコンビも良い。この日は⑦の活躍があまりないなと思っていたが、後半はすばらしい闘志で相手のポストプレーヤーをよく抑えていた。
一宮戦は立ち上がり④がイージーシュートを落とし、後半開始直後も⑤がゴール下のシュートを落とすなどリズムに乗れなかったが、後半の劣勢を跳ね返し見事な逆転勝ちを収めた。
目立たないが⑧のつなぎのプレーも良かった。
2位 一宮ミント
歴代の優勝・準優勝の表にこのチームの名前がないので、コーチの方に伺ったら3年前に結成されたばかりのチームだとわかった。それにしても昨年あたりから名前が挙がっていたのでコーチの方の丁寧な指導があるのだろうと推測される。コーチの方を注視してみると、たぶん練習中は厳しく怒ることもあるだろうと思うが、試合中は笑顔でプレーをほめるところが随所に見られた。アンクの判定が選手に下されたときは、相手ベンチに丁寧に謝罪していたところなど、そのベンチワークには勉強させられた。
こんなチームに仕上げたいと思うほど、すばらしいチームになっている。
⑥は短髪でNBAのクリスポールを彷彿とさせるようなドリブル、シュート、ディフェンスを見せてくれた。⑤のポストプレーもよく、そのドリブルは非常に迫力がありすばらしかったが、決勝では東金に良さを消されて発揮できなかった。④もよくゲームを作っていた。
3位 睦沢アウレッツ
長生の名門で、一宮戦は闘志あふれるプレーで一歩も引かず、すばらしい試合を見せてくれた。④のポストプレー、ジャンプシュート、⑤のドリブルワーク、⑦のジャンプシュート、⑪の飛び出しからランニングシュートなど随所に良いプレーを見せてくれた。全員の視野も大変広い。
3位 増穂GETYOU
二日目に進出したことがまず良かった。⑤のプレーがこの中では飛びぬけて良い。ボールが持てるし、シュートも良い。⑦はいつもは良いがこの日は精彩を欠いていた。
転校によってメンバーが欠けたが、小さい子が一生懸命ディフェンスをしていた。ラインクロスなど注意すれば防げるミスを連発していたのは残念。
山武にとっては、苦しいシーズンが続いているが、関東予選、1月の千葉県大会など残された大会での健闘を祈りたい。
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